「子どもが大きくなって来たから、そろそろ働こうかな」
「正社員を辞めて、パートに切り替えようかな」
一念発起して、パートタイムの仕事を探し始めようとしている、もしくは探し始めたばかりの方の中には、「就活をしたことがあるけど、久々」という方も多いのではないでしょうか。
かく言う私は、産後にパートタイムの仕事を探し始めた時は、あまりに久々すぎて、どうやったっけ?状態でした。
今回は、当時の私と同じのようなシチュエーションにおられる方に向けて、私が実際にした就活のながれと、今だから言えるチェックポイントをまとめました。
「できれば長く続けたい」を念頭に置いて、職場選び中に心掛けることにも触れていますので、ご参考ください。
【筆者について】
◆アルバイト求人媒体の制作職を約5年間行い、30代前半で出産を機に退職。
◆子どもが0歳の春に、認可外保育園の利用契約をする。
◆コロナ禍で、パート雇用および業務委託契約を条件に求職活動を始める。
◆パート雇用1件、業務委託契約2件成立(2023年9月現在)
パートの仕事探しスタート!最初にやることは?
複数のサイトを毎日チェックせよ
まずは、求職活動の基本のき、求人サイトのチェックから。
沢山ある求人サイトの中から、いくつかピックアップして、同時並行でチェックをすることをお勧めします。
複数サイトのチェックをお勧めするのは、載っている求人が媒体によって異なるからです。
限られた選択肢から選ぶよりも、より広い選択肢から選ぶ方が、自分の理想に近い仕事と出会うチャンスが、増えますよね。
ちなみに、幼稚園児1人の子育て中の私の、おすすめサイトNo.1は、しゅふJOBです。
しゅふJOB
しゅふジョブは検索項目が多く、子育て中の親が働きやすい環境を作ってくれている求人を、探しやすいからです。
探しやすさを実感できるのが、その検索項目。
例えば、「当日欠勤可能(シフト交換不要)」「家庭や子供の用事でお休み調整可」、在宅の可否も「一部在宅OK」と「フル在宅勤務可能」を、分けて選ぶことができます。
自分の希望を全てチェックすると、該当する求人は減ってしまいます。
でも、ぴったりの求人を見つけやすいので、私は重宝していました。
他には、タウンワーク、マイナビバイト、バイトルを併用して使っていました。
どのサイトも検索条件を保存できるので、調べたら条件を保存し、さらにサイトをブックマークしておくと、毎日短時間でチェックすることができます。
掲載料が無料のサイトを使ってみた
ところで、先ほど挙げたサイトは、募集をかけている企業が、お金を払って求人情報を載せているものです。
そのような有料媒体の他に、エンゲージやindeedなど、無料で求人を掲載できるサイトがあります。
私は一度、かなり職種を絞って求人を探していた際に、Google検索で上の方に出て来たため、エンゲージに登録した事があります。
理想の条件での求人が見つかったのですが、試しに会社名を調べてみても、ホームページなどの会社情報が見つりませんでした。
結局、事業所の詳細が分からない求人への応募が躊躇され、応募をやめました。
エンゲージの口コミを調べてみると、「実態のない会社のページが掲載されていることもある」という、おそらく私と同じような経験をしたのであろう声が上がっていました。
もちろん、本来の目的通りに求人ページを作っている場合がほとんどだと思いますし、
「少しでも求人の露出を多くしたい事業所」や、「予算を割けないけれど優良な事業所」もあると思います。
なので、個人的には、使わない!というのではなく、使う場合は応募前にしっかり調べて利用するのが良いと思います。
アンテナを広げつつ、リスクも避けたい所です。
求人チェックと並行してやること
応募書類の準備
さて、求人へ応募する際には、多くの場合、履歴書が必要です。
職務経歴書の提出も、併せて求められることもあるでしょう。
私はこの記事を書くまでに、少なくとも10件以上は求人に応募していますが、「求人サイトのフォーマットに簡単な内容を入力して応募を済ませ、その後、別途メールにて履歴書の提出をお願いされる」ケースが、多かったです。
すぐに目当ての求人が見つかった場合は、ひとまずサイトから応募をして、その後に書類を作り始めてもいいと思います。
でも、もしすぐに応募したい求人が見つからない場合は、応募したいと思える求人募集が出るまでの間に、それらの作成をしておけば、いざ応募をする段階での手間を省くことができます。
履歴書用の写真を準備
メール添付など、オンラインで提出するケースが多い応募書類。
履歴書の写真は、どのように準備をすればいいのでしょうか?
私は、街角にある証明写真機を利用しました。
スマホで撮れる証明写真アプリも、手軽で便利ではあるのですが、イマイチ撮影技術(?)や光の調整に自信のない私は、街角に設置されている証明写真機の方が、撮影環境が整っている分、安心感がありました。
利用したのは、こちらのサービス。
証明写真機 Ki-Re-i
こちらの、データダウンロードが出来るプランを利用しました。
使い方は簡単。
証明写真機で案内に従って撮影を行った後に、QRコードがプリントされた用紙が発行されます。
それを専用のスマホアプリから読み取り、データをダウンロードすれば、オンラインで履歴書を作成する際に、写真データを使えます。
履歴書と職務経歴書の作成
写真の準備が出来たら、さっそく履歴書と職務経歴書を作成していきます。
これらの書類は、ネットで検索をすると、無料で使用できるフォーマットが多数存在します。
Excelや Wordベースで作成することもできますが、私はこちらのサービスを利用しました。
yagish
フォーマットを選んで入力していくだけで、見やすく書面の体裁を整えてくれて、最終的にPDFデータをダウンロードできるサービスです。
入力途中の内容を自動保存してくれて、作成履歴も残るので、次に使いたい時に、変更点だけを編集して再利用できます。
フォーマットは職種や雇用形態によって複数あり、項目によっては隠すことができるので、必要に応じてカスタマイズしましょう。
ピンと来た求人を見つけたら 秒速でアクションを
求人を探し始めて、応募書類も準備が整いました。
すぐにベストな求人が見つかり、一度の応募で採用されてしまえば最高です。
でも、そうならなかった場合。(私は、そう上手くはいきませんでした/汗)
求人をチェックしながら日々を過ごしていくと思いますが、ピンと来た求人があったら、寝かせずにできるだけ早く応募しましょう。
なぜなら、人気の求人は、すぐに募集を締め切ってしまうからです。
求人チェックを始めた段階で、すでに掲載から時間が経っている求人に応募したくなった場合、応募しても「もう埋まってしまった」と言われる事があるので、心の準備をしておいた方が、ダメージが少なくて済みます…。
実際に、私の感覚ではあるのですが、掲載から1週間経った求人と、アップされたばかりの求人では、断られる率がかなり違うと感じました。
また、担当者のレスポンスのスピードも、異なるように感じました。
人気の求人の場合、「募集を開始してすぐに来た応募者への対応」と、「しばらく経ってから応募があった応募者への対応」は、すでに集まった応募者の人数が違う分、どうしても差が出るのではないでしょうか。
筆者オリジナル 優良求人の見分け方
求人記事の「具体性」をチェック
ところで、せっかく働くならば、少しでも働く人に優しくて、安心感のある職場がいいな、と思いませんか?
前職でアルバイト求人の制作職をしていた筆者は、たくさんの求人の中から応募する対象を探す際に、「具体的なメリット」がどれだけ書いてあるか、をチェックしていました。
例えば、「ママに優しいです」より、「5年勤続した主婦さんがいます」「子どもの事情で中抜けOKです」「8割が子育て中です」の方が、具体的ですよね。
ない事実は書けない!
ということで、具体的な内容が沢山書いてあるほど、私は安心感を持っていました。
逆に、文字数としてたくさんの情報が載っていたとしても、それが抽象的なイメージであったり、事業所としての理想であったりする場合は、社風を想像する所までで、参考にした方がいいと思います。
在宅希望なら知っておきたい 業務委託のこと
コロナ禍を機に、在宅で出来る仕事が増えて来ました。
小さな子どもがいると、やはり完全ではなくても、一部でも在宅で仕事ができると、貴重な時間を節約できて都合がいいのを感じます。
在宅勤務が可能な仕事を探した時に、多く出て来るのが、業務委託契約という働き方です。
業務委託契約とは、作業時間を指定され、指揮命令を受けながら働くのではなく、成果物もしくは業務の遂行自体に報酬が発生する契約のこと。
例えば、「◯日までに△を納品する」ことで、報酬を得る働き方です。
「10時〜12時までの2時間」というような時間拘束がされず、成果物の納品もしくは業務の提供が出来ていれば、いつ働いてもいい、という点がメリットでもあります。
業務委託契約の仕事は、自分の裁量で作業時間を決められるのがメリットの一つですが、たまに、報酬は納品ベースなのに、1日◯時間〜と1日の作業時間を指定されている求人を見かけることもあります。業務委託契約の仕事を選ぶ際は、メリットを享受できない条件になっていないか、応募時にチェックしましょう。
作業量の割に対価が少ないと感じることもあります。
業務委託契約をする場合は、自分のスキルを鑑みて、報酬が妥当かを見極められると最高です。(意外と難しいのですが)
採用担当の方とのやり取りで感じた「違和感」
実は私は、求職活動中に、「採用担当の方とのやり取りの印象」も、気にしていました。
例えば、レスポンスが自分の中で常識的なスピードで返って来るか(私の場合は翌日中)や、深夜に返信が返ってこないか(経営者なら別)、メール文面に誤字脱字が多発していないか、など。
理由は、自分が働くことになるかもしれない職場との、「感覚の違い」を避けたかったからと、
信頼できる事業所で働きたいと思っていたからです。
業務過多、もしくはトップダウン気質で先輩社員が疲弊していたり、スタッフの管理に手が回らなかったりすると、仕事がやりにくそうだと感じる部分もありました。
もちろん採用担当者と現場の担当者とが異なる場合もありますし、最終的に面接の場で雰囲気などは確かめます。
ただ、それ以前のメールや電話でのやり取りでも、垣間見えるものがあるのです。
ちなみに私は、業務委託の求人に応募した時に、「担当者から送られて来たメールの文面内の数字がおかしい」、「案内されたオンライン面接のリンクが間違っている」が重なった後、「約束していた時間に課題が送られて来ない」が起こり、その時点で応募を辞退しました。
番外編:求職活動中のメンタルの保ち方
求職活動は、始めた時には新鮮な求人だらけのように見えても、長く続けるほど、なかなか応募したい求人がない!という壁に直面することがあります。
また、ミスマッチが起これば、書類を提出しただけで不採用になることも当然あります。
そんな時、「このまま、いつまでも仕事が決まらないんじゃないか」「何度応募しても断られてしまうのではないか」など、マイナスな考えが浮かんでくるかもしれません。
そうなったときは、一旦その日だけ、求職活動の事を頭から切り離すのが、おすすめです。
1日くらい活動をしなくても、たいして変わりません。
また、求人に自分を合わせ過ぎないことも大事だと思っています。
少し無理したらいけるんじゃないか、明らかに社風が合わなそうだけど、条件は良いのだから…というのは、あとあと仕事を続けにくくなる原因になりかねないと思うのです。
迷った時は一歩立ち止まって、ネックになっているポイントを整理して、自分もしくは家族のサポートなどで、それが解消できるのかを考えてみましょう。
もし解消できそうなのであれば、自信を持って応募に踏み切ればいいのです。
以上、私の産後の求職活動を振り返って、まとめてみました。
参考になる部分はあったでしょうか?
みなさんの求職活動が、うまくいきますように。